レザーとは

レザーとは

レザーの種類には、天然皮革や合成皮革、人工皮革があります。主な用途と共に、各種レザーの由来や成分の詳細から製造過程、特性、見分け方などを詳しくご案内いたします。

目次

レザーとはどんな革?

レザーには、動物の皮を使用した天然皮革と、人工的に作られた合成皮革や人工皮革などがあります。

英語のレザー(leather)は、天然皮革を指しますが、日本でのレザーには、天然皮革、合成皮革、人工皮革と言う3つの種類があります。それぞれのレザーは、外観で見分ける事が難しいため、よく確認しないと本革と人工革を間違えて購入してしまう場合があります。お役立ち情報の「レザーとは」では、様々なレザーの特性や見分け方について詳しくご案内致します。

天然皮革(本革)

天然皮革

皮革業界では、動物から剥いだ皮膚を皮と呼び、鞣して得られる製品を革と呼んで区別しています。皮革は皮と革の総称で、動物の皮を使用した皮革を人工的な皮革と区別するために天然皮革と呼んでいます。

皮の腐敗成分を除去し、柔らかくする加工を鞣しと言います。鞣しには、タンニン鞣しとクロム鞣しがあります。タンニン鞣しは、古くからの技法で、植物に含まれるタンニンを使用した鞣しです。クロム鞣しは、近年の新しい技法で、クロム鞣剤という薬品を使用した鞣しです。低コストで大量に鞣す事が出来るため、現在では、ほとんどの製品がクロム鞣しで加工されています。天然皮革は、タンニン鞣しとクロム鞣しで性質が大きく異なります。

天然皮革のメリット

タンニン鞣しの製品は、重厚な仕上りが特徴です。持主の手に馴染んだり、飴色に変色するエイジング(経年変化)を楽しむ事ができ、定期的にお手入れすると長期間使用できます。クロム鞣しの製品は、軽く柔らかい仕上がりで、耐熱性、伸縮性に優れています。合成皮革や人工皮革には及びませんが、タンニン鞣しの製品と比べ、お手入れが簡単で、水に強いというメリットがあります。

天然皮革のデメリット

タンニン鞣しの製品は、長期の製作期間を必要とするため、一般的に高価な天然皮革です。定期的なお手入れが必要で、お手入れを欠かすと硬化してひび割れを起こす場合があります。また水が付着した場合は、すぐに拭き取らないとシミになる事もあります。クロム鞣しの製品は、タンニン鞣しの製品と違いエイジング(経年変化)のあじわいを楽しむ事ができません。製法上まれに金属アレルギーを起こす事があります。

天然皮革の主な用途

天然皮革は、人造皮革に比べて高価なため、応接室や役員室に使用されるソファや高級車の内装材などの、特別なラグジュアリー空間に採用されます。衣類、バッグ、財布、靴などの服飾雑貨においても、天然皮革の製品は、特別感を持って所有されます。そのため、贈り物や記念品として、とても人気があります。

合成皮革

合成皮革

日本国内で、合成皮革の革模造品が発売された当時は、イミテーションレザーやレザークロスと呼ばれていましたが、近年ではこれらの呼称が省略され、レザーと呼ぶようになりました。

合成皮革は、基布に合成樹脂をコーティングして天然皮革を模した製品で合皮と呼ばれ、主な合成皮革には、PVCレザーとPUレザーがあります。PVCレザーは、ポリ塩化ビニル樹脂をコーティングした製品で、塩ビレザーやビニルレザーとも呼ばれます。PUレザーは、ポリウレタン樹脂をコーティングした製品で、PU革、PU皮革、合成皮革と呼ばれる事があります。

合成皮革のメリット

合成皮革は、特別なお手入れが不要で、汚れにくく拭きやすいメンテナンス性に優れた製品です。天然皮革の様に原材料による個体差が無いため、安定した品質で大量生産が可能です。PVCレザーは、耐久性、安定性、耐水性、難燃性などに優れており、PUレザーは、弾性、耐摩耗性、耐油性、通気性に優れ、PVCレザーに比べ天然皮革に近い質感の再現が可能です。PVC、PUレザー共に原材料が安価に入手できるため低コストで製造できます。

合成皮革のデメリット

合成皮革は、熱に弱く直射日光が当たる場所や、暖房器具の近くで使用すると変色や変形を起こす場合があります。PVCレザーは通気性が低いため、夏場などの長時間使用は汗で蒸れる場合があり、油分やアルコール濃度の高い環境や長期間の使用では、硬化してヒビ割れを起こす場合があります。最近では、耐油、耐アルコール機能により、デメリットが改善された製品も開発されています。またPUレザーは、加水分解により水と化学変化を起こし、ベタベタしたりボロボロに崩れたりすることがありますが、近年では原料や製法による改善が進み、家具用の国産PUレザーの多くは、10年間という十分な耐久性能を有しております。

合成皮革の主な用途

PVCレザーは、コストパフォーマンスとメンテナンス性の高さから、飲食店や医療施設などの椅子やソファに人気です。PUレザーは、天然皮革に近い高級感とお手入れのしやすさから、服飾雑貨やワンランク上のソファ張地として質感重視の製品に使用されます。

人工皮革

人工皮革

人工皮革は、天然皮革をより再現した製品です。皮膚は、コラーゲンと言う微細な線維が、水分やたんぱく質に包まれた構造をしています。人工皮革では、マイクロファイバーをランダムに絡み合わせ、ポリウレタン樹脂を沁み込ませて皮膚を再現しています。引っ張り強度に優れるマイクロファイバーと、弾性に優れるポリウレタンの組み合わせによって、強度と柔軟さを兼ね備えております。また人工皮革には、実際の皮膚の毛穴やシワを再現した銀面タイプと、天然のスエードの質感を再現したスエードタイプがあります。

人工皮革のメリット

人工皮革は、メンテナンス性、弾性、耐摩耗性、通気性などのPUレザーに共通するメリットと、特殊な構造から生まれる耐久性の高さには定評があります。また美しい天然のスエードは、天然皮革をサンドペーパーで起毛させて製造されますが、マイクロファイバーを起毛させた人工皮革においても、本物のような高い質感を再現しています。天然皮革や天然のスエードは、水に弱いというデメリットがありますが、人工皮革や人工のスエードは、原料が合成樹脂のため水に強く、メンテナンス性が高いという特長があります。

人工皮革のデメリット

人工皮革は、熱に弱く、加水分解により劣化するなど、PUレザーと共通するデメリットを持っておりますが、家具用の国産人工皮革の多くは、高い技術と厳選された材料で製造されているため、その分のコスト高はありますが、合成皮革、人工皮革と共に加水分解に対する十分な耐久性能を持っております。

人工皮革の主な用途

銀面タイプの人工皮革は、主に靴やランドセルに利用されており、ランドセルの8割以上は、クラリーノに代表される人工皮革を使用しています。スエードタイプの人工皮革は、椅子やソファの張地から衣類、手袋、バッグ、財布などの服飾雑貨や自動車の内装材に多く採用されております。

レザーの見分け方

レザーの見分け方

ここでは、レザーの見分け方をご紹介致しますが、実際には、レザーの判別は非常に困難で、実際に有効な手段は、燃焼検査か、検査機関への依頼となります。

判別が難しいレザー

合成皮革や人工皮革は、天然皮革と見分けがつかないほどクオリティが高くなっているため、商品の外観からレザーを判別する事は困難です。裏面に基布が貼ってある場合は、合成皮革と天然皮革の可能性があり、基布が貼っていない場合は、人工皮革と天然皮革の可能性があるため、裏面からレザーを判別する事は困難です。匂いによる判別は、天然皮革を溶剤で着色すると合成皮革等と同じ石油系の匂いがしたり、人工皮革に天然皮革の匂いを人工的に付けたりする場合があるため困難です。

燃焼による見分け方

焼いた針金をマチなどの目立たない部分に接触させて、燃焼の違いから判別する方法があります。天然皮革は煙が少なく獣性の臭いがするのに対して、合成皮革は煙が多くゴムや樹脂の焦げる臭いと共に、天然皮革と比べ短時間で針金の穴が開きます。実際に判別するには、ある程度の経験が必要で、商品の燃焼による破損や、火の使用に対する安全面を考慮すると、こちらの方法はお勧めできません。

検査機関への依頼

検査機関へ依頼して、レザーを特定する方法があります。顕微鏡での拡大検査や、薬剤との化学変化によりレザーを特定する検査を依頼できます。費用と時間、および検査により破壊される事を前提としたサンプルの提出が必要です。提出したサンプルの状態により、検査ができない場合や、レザーの種類が特定できない場合があります。

ご購入は信頼できる販売店で

製品から、レザーの種類を特定する事は困難なため、ご購入前の確認が大切です。実際のお店で、衣類、かばん、手袋等の家庭用品を購入する場合、商品に付いている品質表示ラベルより、レザーの種類を確認できます。インターネットで購入する場合は、紛らわしい商品説明で誤解を誘発させる販売店は利用せず、レザーの種類を商品説明の中で明示する販売店や、サンプル請求に対応可能な販売店のご利用がお勧めです。 ハストネットでは業務用家具の張地として、合成皮革や人工皮革を中心とする数百種類のレザーを、ご用意しています。張地サンプルを無料でご請求いただけますので、色柄や質感のご確認に、是非ご利用ください。

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