スタッキングチェアとは

スタッキングチェアとは

スタッキングチェアとは、重ねられる椅子のことです。収納時は専用台車などに積み重ねて移動でき、保管スペースをとりません。数百脚の椅子もコンパクトに収まるため、バイキングやパーティー会場からイベントやセミナーなどにぴったりのチェアです。

目次

スタッキング機能

スタッキング機能のある椅子とは

スタッキング=積み重ね、という意味の通り、座面を重ねて積むことの出来る機能のあるチェアをスタッキングチェアといいます。積み重ねてスタッキング出来るチェアの他に、椅子の座面を跳ね上げ床と平行に重ねていくものもあり、これを特に「平行スタッキングチェア」と区別して呼ぶことがあります。平行スタッキングチェアは、脚部にキャスターがついていて、重ねたまま床を移動することが可能です。

スタッキング出来るのは、基本的に同じ型の椅子になります。また、どんな椅子でもスタッキング出来るわけではありません。椅子によっては、スタッキングが出来ないものもあります。もしスタッキング機能のある椅子を希望する場合は、スタッキングできる椅子かどうか、購入前に確認することが必要です。

収納台車

収納台車とは

背もたれのあるチェアを床に積み重ねした場合、脚数が増えると上に重ねた椅子が手前に出て、重心がずれて不安定になるために、あまり多くの椅子をスタッキングすることは出来ません。床にスタッキングする場合は、その椅子によって安定してスタッキング出来る最大脚数が指定されており、多くの場合3~5脚となっています。

スタッキングチェアには専用の収納台車を合わせて購入できる場合があります。チェア専用の収納台車は、キャスターのついたフレーム上にスタッキングした椅子をセットし、多くの椅子を安定して積載出来るように設計されています。スタッキングした椅子を持つ必要がなく、スタッキング可能な数を床の上に積み重ねるのに比べて増やすことが出来ます。椅子によりますが、台車に積む方が床から積むより倍以上の積載が可能となり、中には40脚程の椅子がスタッキング可能となる台車もあり、収納や運搬の効率が格段に上がります。

スタッキングチェアのメリット

スタッキングチェアのメリット

複数のチェアを収納する場合や移動する場合に、スタッキングチェアはその機能を発揮します。収納する際には、チェアを床に1脚ずつ並べておくよりも省スペースでの収納が可能になりますし、移動する際は、スタッキングしたまま多くの椅子を移動することで時間が短縮できます。特に、使用人数が可変するセミナー用ホールやホテルのバンケットルームなどでの使用が出来ます。屋外のテラスなどでは、夜間や長期間チェアを片付ける場合などに、チェアの収納や移動がスムーズに行えます。また、背もたれのないスツールタイプのスタッキングチェアはサイズがコンパクトなので、補助椅子を多く置きたい場合に役立ちます。

スタッキングする際の注意

スタッキングする際の注意

収納や移動に便利なスタッキングチェアですが、気を付ける点があります。スタッキングする際、チェア同士がぶつかりチェアに傷がつく場合があります。特に木製で塗装があるチェアの場合、注意が必要です。座面の下に、チェアのフレームが交差しているようなチェアの場合、積み重ねた下の座面に、上のチェアのフレーム跡がつく恐れがあります。このような形状のチェアを長時間スタッキングすると、跡が消えない可能性もあります。また、積み重ね可能な数を超えて床の上にスタッキングすると、バランスを崩し倒れることがありますので、指定された数以上を積み上げることは出来ません。

シーン別スタッキングチェア

オフィス

ミーティングやセミナーなど、状況により使用人数の変わるオフィススペースにおいて、収納するとコンパクトになり、かつ、チェアの移動がスムーズなスタッキングチェアは、適したチェアと言えます。専用の収納台車があるスタッキングチェアや、キャスターのついた平行スタッキングチェアを導入すれば、少人数で短時間にチェアの設置が可能になります。

カフェ

カフェやレストランといった食事スペースでは、着席する人数が急に増えた場合に、省スペースで備えて置けるスタッキングチェアはお勧めです。また、閉店時に椅子屋テーブルを室内に収納する必要があるオープンカフェにも最適と言えます。特にアルミや樹脂フレームのチェアは軽量なので、スタッキングする際に身体への負担も少なく、運搬も楽です。アルミや樹脂には耐水性能を備えるタイプがあり、屋外での使用が可能なので、カフェやレストランのテラス席にも人気です。

バンケットルーム

バンケットルームや宴会会場では、参加人数がその都度変わり、宴会形式も着席や立食と様々です。その都度、チェアの移動や収納が求められるので、積み重ねたまま、一気に移動が可能なスタッキングチェアを設置するのがお勧めです。多少の重さがあるチェアも専用台車に載せてスムーズに移動できます。座面や背もたれが布張りになっていたり、シルバーやゴールドといった華やかな色のチェアを選ぶと、晴れの場にふさわしくなります。

介護施設

1つのスペースを、食事、集会、リハビリと多様な目的で活用するようなデイケアサービスや老人ホームといった介護施設では、椅子をコンパクトに部屋の隅へ片付けておけるスタッキングチェアが活躍します。高さが低めで座面が大きい木製のものを選ぶと、ご高齢の方が座った際に身体も安定します。肘付きのタイプを選べば、座るときや立つときに体を預けられる支えとなるため、更に快適になります。